豆味噌は、東海地方の主に愛知県、三重県、岐阜県を中心に生産されている味噌で「三州味噌」とも呼ばれています。
東海地方の郷土料理や懐石料理の赤だしには欠かせない味噌で、豆味噌の代表的なものに「八丁味噌」があります。
甘味が少なく濃厚な旨味の中に、渋みと少しの苦味を感じられるのが特徴です。
熟成期間が長いため、ほかの味噌に比べて色が濃く、赤みがかった焦げ茶色の味噌ができあがります。
色の濃い豆味噌は、旨味とコクが強いため味も濃く感じることから、塩分が高いと思われがちですが、米味噌と比べると塩分は少なくなっています。
豆味噌の味が濃く感じるのは、ほかの味噌に比べて大豆の割合が多く、大豆に含まれる旨味をダイレクトに感じることができるためです。
また、濃厚な味わいなので料理に使用する量が少なく済むことから、減塩の効果が期待できます。
そのため、塩分を気にしている方にもおすすめの味噌です。
豆味噌の旨味やコクは煮込むほどに強くなる特徴があります。
米味噌や麦味噌の甘味と香りは加熱すると飛んでしまいますが、豆味噌はぐつぐつと煮込む料理との相性が抜群です。加熱すると香ばしい香りが食欲をそそりますよ。
使い方は、通常のお味噌と同じですが、風味が濃厚な為、いつものお味噌より少なめにご利用ください。